オリジナリティ

盗作騒ぎの関連のblogをてろてろっと見たところ、結構「盗作はけしからんっ!」って意見の人が多いのですね。

私は自分が作ったものが自分オリジナルのものであると明確に示せるものは存在しません。
自分自身の研究は明らかに過去の偉大な科学者達の研究成果の元に成り立っているもので、その中から私が面白いと思う現象を抜き出しそれにあった形を色々と組み合わせて自分の研究としております。

もちろん自分で工夫していますが、その工夫もゼロから出るものなどあるわけもなく、全く異なる分野で使われている手法や、何かで読んだ本をヒントに作り上げたものだったりします。

もちろん、できる限り論文には引用先をつけて書くわけですが、それでもすべて書けているとは思えません。
いつ、「お前の研究は盗作だっ!」といわれるんじゃないかと、毎日びくびくして過ごしております*1

もちろん、盗作だっ!と言われたならば、盗作の定義を尋ね、その上でその定義に則らないと思うのであるならば反論すると思います。

だけど、「盗作はだめだよな」って言う人は自分にとっての盗作の定義によっぽど自信があるのでしょうか?
私には盗作とオマージュやインスパイアの間は連続でグレーな線引きしかできない部分があるものだと思います。

そして、グレーな部分は人によって多様性があると思いますし、自分の価値観がそれほど多くの人と共通していると自惚れてもいませんので、「盗作はだめ!」と自信を持っていえません。

もちろん自分の定義に基づく盗作はやるつもりはありませんけどね。

*1:嘘です