盗作騒ぎ

芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)受賞者が盗作疑惑で受賞取り消しになった。

最初にopilioにとっての芸術の価値は激しく低い。生活をする上で必須だとも思わないし、特に芸術としての絵画がなくなったとしても私の生活上あまり支障があるとは思えない。
その意味で下記文章は「どうでも良いものに関わる思考」という域を超えていないかもしれない。その辺りご容赦あれ。

芸術の価値というのはいかにその作品が人々に感動を与えるかだと思う。
そして、この受賞者の作品は人々に感動を与える点を評価されて賞を受賞したのだと思う。

で、あるならば、それが誰かの作品をモチーフにしようがその感動には影響しないと思う。
にも関わらず受賞取り消しになったということは、盗作であればその作品の感動は薄れるって言う一般見解なのだろうか?

平面に絵を描くという手法は今から約18000年前のラスコーの洞窟画が今のところ最古のものであるとされている。そしてすべての絵画はその手法においてラスコーの洞窟画の技術的盗作である。

なぜなら、現存するどの画家もも三次元画像を二次元画像に置き換えるというすばらしく且つ絵画を描く上で必須の発想を自分自身で見出したわけではないからである。

それでも、普通はそんなもの盗作とは呼ばない。

世界的にもっとも有名な絵画「モナリザ」はたくさんのオマージュやパロディ作品がある。
ゴッホ葛飾北斎の構図をモチーフにした作品を描いている。

だけどそれらの作品を盗作と呼ぶことはない。

どこからが盗作なのだろうか?それは何を持って決めるべきなのだろうか?
文化庁はきちんとした審査基準を挙げるべきだと思う。


ただし、受賞者に落ち度がないわけではない。
共同制作と主張しているようだが、それならそうと作品発表時に明確にするべきである。
今回の事態に関しては、製作者に何らかの疚しいところがあったのではないか?という予想はできるだろう事に関しては、opilioも否定するものではない。