ABCは知ってても〜♪

三重にまで行って水産学会の打ち合わせ。

水産資源管理の一つに漁獲する量をいくつまでと決めて、それ以上は取らない・・・・・と言った管理手法がある。
その際に(ある程度)科学的な根拠に基づいて決められる漁獲量のことをABC*1と、言う。
それに対して実質制限に使われる漁獲量のことをTAC*2と言い、本来TACはABC以下にあるべきなのだが、日本の場合必ずしもそうではないことは、また別のお話とする。

ABCを算定する算定方法はいくつかの種類があり、得られうる情報や漁業形態によってどの算定方法を使うかが決められている。
その、算定方法ごとの資源管理のパフォーマンスは比較的良く研究がなされているが、ある条件下である算定方法を是とした時に、果たしてその目的としているABCがどれくらいの精度で推定されているのかは、あまり研究が進んでいない。

そこの部分に関する研究と、精度向上方法について具体例を用いて発表する予定。

その打ち合わせ終了後、後輩とご飯を食べ、帰阪。
三重から大阪の実家までの時間的距離が大体2時間半。
北海道から大阪の実家までの時間的距離が3時間。

あまり時間的な距離としては変わらないことに不思議な印象と、どんどん狭くなっていく自分の感覚的距離がおもしろい。

*1:Acceptable Biological Catchの略

*2:Total Allowable Catchの略