ミッシング・データを探せ!

というと、なんとなくスパイ小説調です。

今回のハワイでのworking shopでの一つのテーマが、ミッシングデータを何とかして埋められないか?っていうお話でした。

もう少し具体的に話しますと、opilioは太平洋の漁業資源の管理にちょっとばかり携わっています。
特にマグロ類をターゲットとしたはえ縄漁業のデータを用いるのですが、はえ縄漁業というのは歴史的変遷を経て、政治的・経済的理由で操業場所が異なってきております。

そうしますと、昔はたくさんいた場所なのだけれども、今は漁業が行われていない場所というのが出てきます。

そういった場所は当然漁獲データが無いため、漁獲量0になります。
しかしながら、資源量が0かというと、そんなことはない。じゃぁ、いくつなんだ?という疑問が出てきます。

これを埋める方法を考えるわけですが、中々難しい。

過去のデータを鑑みて推測したらよいじゃないか、と思うかもしれませんが、過去の状態と今の状態が一緒なわけが無く、またデータがあるときですら変動が中々大きい。
変動部分だけ現在あるほかの部分を使えばよいじゃないか、と思うかもしれませんが、もしも他のところの変動と変わらないのであるならば、そもそもミッシングデータを埋めなくてもトレンドに変化はありません。

つまり、他の場所と違う場合はミッシングデータを埋める必要があり、ミッシングデータを埋められるのは他の場所と似た変化をする場合に限られます。

堂々巡りのこんちきちん。