ウーマンリブの女神にするのは勿体無い

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DNA二重らせんの発見者といえば、ワトソン&クリックを思いつく人が多いでしょう。

彼らに比べると、ワトソン&クリックにデータを盗み見られ、DNA構造発見のほんの手前まで近づいていながら、その発見者として名前を連ねることが無かった、ロザリンド・フランクリンという女性学者を知っている人は、少ないかもしれない。

この本はそんな彼女の一生を緻密なインタビューと膨大なメモと手紙から再現している、現存する最も客観的なロザリンド・フランクリンの伝記だと思う。


彼女の帰納的な手法による問題解決能力は研究者の末端にどうにかぶら下がっているopilioにはまぶしい位すばらしく、彼女の早すぎる死を心から残念に思う。

研究者、特に実験系の研究者を目指す人や、大学生には是非読んで欲しい一冊。