アイスランド捕鯨再開

アイスランドが20年ぶりに捕鯨を再開した。

「日本もIWCを脱退して捕鯨を再開するべきだ。」という意見もある。
それは、一理はある。IWCはその名ののとおり「国際捕鯨委員会」であるにも関わらず、いかに捕鯨を科学的に正しく行うか?では無く、いかに捕鯨をやめさせるか?を考える会議になってしまい、機能不全に陥っている。
日本はあくまで科学的な論議IWCを戻し、いかに捕鯨を進めるのか?ということを真摯に対応してきていると思う。
現在ミンククジラを捕鯨しない科学的な根拠は乏しい。全ての野生生物の利用を禁じるくらいの安全措置が必要だと言うコンセンサスでもない限り捕鯨しない理由は無いと言っても差し支えないだろう。

ただし、捕鯨は政治に使われている。
また、日本が米国と真っ向から反発していて且つ数少ない日本に分がある(論理的な妥当性がある)論争だと思う。

だからこそ、opilioはIWCから脱退せず、日本の主張をIWCで通して欲しいと思う。

幸い、ノルウェーアイスランド捕鯨を再開してくれた。
これで、10年もすれば捕鯨を行い続けてもミンククジラの個体数減少に繋がらない実証データを得ることができる。
科学的な論議のできなくなったアメリカは倫理や愛護論で推すしかなくなるであろう。*1
そうなった時に、日本の水産学がいかに正しく、それに基づく管理がいかにうまく働くかを示しうることは、日本が国際資源に対する水産管理先進国となるために必要不可欠なことだと思う。

なんせ、ここの所マグロ関連で日本が駄目駄目なことばかりが出てきているから、この辺りで巻き返す材料も欲しいものだ。

*1:今現在もほぼそうなっているが・・・・・。