国旗と国歌

今日国会の質疑応答で舛添議員が小学校の入学式での国旗掲揚、国歌斉唱をきちんとやらなければ国際人は育たないと言っていた。

opilio自身海外生活もあるし、仕事柄たくさんの国の人と会う機会があるが、国際人と言うのは自分で自分が好きな国を選ぶことが出来る人だと思う。
また、国歌を歌えないことや、国旗に誇りをもてないことよりも、自国の現状とそれへの自分の意見をきちんと議論・説明できないことのほうが、外国においては恥ずかしいことだと思う。

その意味で日本人に無理に日本と言う国を好きになってもらわなくても、多くの国の人が日本と言う国を好きになり、日本に住みたいと思えるような国づくりが、国際人の育成には最も必要で、小学校でやるべきは国歌斉唱や、国旗掲揚といったシンボル的などうでも良いことではなく、日本と言う国の現状とその起因をきちんと説明し、それに対し自分の意見を論理的に述べられる知識と能力の開発だと思う。

もちろん、国旗掲揚、国歌斉唱を法律がある以上国公立の学校で行うべきだと主張することは無駄とは言わないが*1、限られた質疑応答時間にそれほど熱を持って訴えるほどのものとも思わない。

ディベートとディスカッションの方法論。
論理的思考を身に着けるための算数・数学教育への重点化。
現代から過去へと遡って教える方式での歴史教育
英語を始めとした外国語の習得教育
この四つが最も大事で、枡添議員が真に国際人の育成を求めるのならば、質疑応答の時間を目いっぱい使うべき課題だと思った。

*1:まるで、それらの義務化が法制化されているかのように枡添議員が話していたのは語弊を生むいい方だと思うが・・・・・。