ノルウェーと日本の漁業環境の違い

ノルウェーのセミナーの感想を読んで。
結局消費者の持続性への意識が高ければ、持続的な漁業ができ、それがますます消費者の持続性への意識が高まる正のサイクルと、消費者の持続性への意識が低ければ、持続的な漁業をその場限りの漁業が駆逐し、消費者の意識も高まらないという負のサイクルがあるのだと思う。

ノルウェーもそのサイクルは消費者から始まった傾向が高いと、opilioのわずかな知識からは伺えるので

消費者が魚を買わないのが悪いと言わんばかりだ。

も、意識ある漁業者にとってはあながち間違いではないと思う。

日本の漁業者の中にも危機感を募らせ、自ら消費者教育に出ている人もいる。
特にオホーツク沿岸にはそういった若い漁業者が多い気がする。


それらの人達が失望し、現実に打ちのめされて、理解のない年寄りになる前に、何らかの形で消費者の意識を変えることが大事なことなのではないかなぁ?と、富める漁業と苦しむ漁業の両方の管理に携わるものとしては感じる。
それが、*1中立な立場である大学の研究者が担うべき役割なのだとも思う。


あと、領土問題解決も重要なファクターで、そういう意味では外務省に頑張ってもらわないと、悪い漁業者に悪いことをさせる論理的基盤を作ってしまう土壌になっていると思う。

*1:一応は