おそらく30代以上男性限定感動本

天国までの百マイル (朝日文庫)

天国までの百マイル (朝日文庫)

浅田次郎氏は決してきれいな日本語の書き手ではないと思う。
だけど、小説に即した上手な日本語の書き手だと思う。

しょぼくれた中年である主人公が、お母さんを救おうと一生懸命になる。
それも、かなり自分勝手で、頭の良くない方法で一生懸命やるお話なんだけど、opilio自身自分のしょぼくれ具合が見えてきている現状で読むと、大変共感した。

ただ、opilioの勝手なイメージかもしれないけど、こういった頭の悪い親孝行は女性よりも男性によくあるが故に、共感度も男性のほうが強いと思われる。


最近親孝行をしていない30代以上男性は読む価値があると思う。

この小説に出てくる女性はあまりに男性に都合よく、女性には共感度をそぐのじゃないかな?と、思う。