講義

今年から「生物統計学」という講義を受け持つことになったのですが、統計学は道具としては使っていても、教えた経験は皆無。

去年くらいから統計関係の文献を集めだし、乱読した成果もあり、なんとか初歩の初歩と基礎の歴史的な部分は分かって来た気がいたします。

うちの学科の場合恐ろしいことに統計学関連の講義はこれ一本しかないため、たったの15回の講義で基礎的な概念から、卒論で使う道具としての統計学の使用の仕方まで望まれます。


望まれたって学生のほうの理解が追いつかなきゃ、どないもこないもしようがなく、それをカバーする神がかり的な講義をしようにも、私の力が足りません。使用の仕方だけを分かったつもりで誤用が溢れる生物学関連研究を見る限り、どうせ中途半端なら基礎的な概念理解だけでもやっていたほうが良いかなぁ?と半分開き直り気味に思っています。


基礎さえ分かっていれば、応用は自力で・・・・・と都合の良いこと思っているのですが、何分はじめての講義故、受講者は実験台的意味合いもあり、申し訳ない気分も。

彼らの屍乗り越えて貴重な体験を糧にして、少しずつでも良い講義を目指していきたいと思います。