移動時間に読んだ本

今回の3週間の浮浪者生活はかなり移動時間がたくさんあったので、普段読めなかった小説が結構消費できた。

歌麿を題材とした小説。彼の狂気をわずかににじます美人画へのねっとりとした思いが藤沢周平らしい淡々とした描写で描かれている。
ラストは意外でかなり好き。


新選組血風録 新装版 (角川文庫)

新選組血風録 新装版 (角川文庫)

opilioは山崎蒸が好きなのだが、この小説の中での山崎蒸は今までのopilioのイメージとは少し違った剣客の顔を見せている。
新選組の小説は色々あるが、司馬遼太郎の元新聞記者らしい描写が余りいやみに見えない小説。


これまた、新選組のお話だが、複数の作者が書いた短編を纏めたもの。
北原亞以子が描くお菊が悲しく美しい。土方が泣いたと信じたい。


ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

最近話題のライトノベル
直球勝負が泣けると言うのを聞いて、かなり穿った見方で読んだけど、普通に面白かった。
中学生くらいの頃に読んでたら傾倒したかもしれない。
唯一ケチをつけるのならば、夜の王が美形である必要性は全く無いと思う。どちらかと言うと全体は醜いが月の様な目だけがきれいとか、そういうののほうがopilioの好み。


国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

いまさら人に借りたので読む。これ読むくらいなら武士道 (岩波文庫 青118-1)を読んどけ。


森里海連環学―森から海までの統合的管理を目指して

森里海連環学―森から海までの統合的管理を目指して

森から海への総合的管理を歌う教科書。
川屋さんにとっては、読んどけば参照できるところてんこ盛りなので便利そう。